有限会社 エステート・リード

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スタートは心

日時: 2015年02月25日

平 美穂

私はサービス業という仕事にに携わらせていただいていて、日々、お客様に喜んでいただくために、自分がお客様の立場になり、対応させていただくということを心がけています。

しかし、お客様の立場に立つということを、頭では理解しているつもりでも本当に出来ているかと考えると、まだまだ、言葉の選び方や細やかな心遣いなど、「もっとこうした方が良かったかな」と後から反省する事も多く、毎日、仕事を通して学ばせていただくことばかりです。

そ れでも少しずつ学んだことを身につけていき、サービス業のプロとして、笑顔で、自信をもってエステの技術とともに、心からお客様が笑顔になってくださり 「やっぱりここへ来て良かった」と感じていただけるような、細やかな接客ができるように、もっと成長していきたいと思っています。

自分が、レストランやコンビニなどでお客さんの立場になった時に、店員さんが、形だけのマニュアル通りのサービスではなく、笑顔で元気に対応をしてくださるととても嬉しくなります。

逆にぞんざいな態度や間違った言葉で接客をされると、やはり、少し気分も悪くなります。と、同時に「私も無意識にしていないかな、気をつけよう。」と気が引き締まります。


先日、私が立ち寄ったお店で、こんな光景を見てしまいました。

営業か何かで男性の方お二人が入ってこられました。

1人の方は、まだ不慣れな新人さんのようで、上司の方から説明を聞きながら緊張した面持ちで、出された指示にきびきびと従われていました。

間もなく、仕事が終わり、帰られる時にその部下の(新人さんのような)方が、ためらいなく上司の靴を踏んで、ご自分の靴を履かれるのを目にしました。
私はその光景を見てびっくりしてしまい、ある言葉が頭に浮かびました。

「姿即心、心即姿」
(すがた、すなわちこころ、こころ、すなわちすがた)

この言葉は、駒澤大学の監督を35年間つとめ、その間、実に22回のリーグ優勝をなしとげた「太田誠」元監督が、常々、選手に言い続けておられた言葉です。

その人の姿はその人の心の中を現しており、心の状態と目に見える姿には関係があり、自分の心の状態は全て自分の姿となって現れるという意味です。

つまり、心や人間性を高めなければ、表に現れる姿は自ずとだらしないものになってしまいます。
言い換えれば、だらしない姿は、だらしないすさんだ心の状態を現していて逆に、心がしっかりしている人は自然とその姿・見た目が美しいといえます。

まさに姿が心をつくり、心が姿をつくるという事なんだと思います。

私がお見かけした、その部下の方は、いつも上司の指導を素直に聞き、一生懸命仕事に取り組んでおられているのでしょうが、心から上司を敬っておられたら、きちんと揃えられた上司の靴を何の躊躇もなく、踏むという行動はされないのではないか、と思いました。

無意識に行動していることに、自分の本当の心が表れてしまうのだと感じ、怖いことだと思いました。
それはお客様への接客にも当然、出てしまいます。

普段、出来ていないことは会社やお客様の前では出来ない。と常日頃から上司に教えていただいているように、まず、自分の心を整え、人間力をあげていく努力をしていかないといけないと思いました。
弊社で毎朝行われている朝礼では、数冊ある日めくりカレンダーから、その日の当番が選んだ言葉について、他の社員の考えを聞いたり、自分の考えをまとめて発表しています。

どの言葉も、その時の自分にとって必要であり、考えさせられる言葉ばかりで、どんな事があっても前向きに捉えて今日一日を頑張ろう!と思わせていただく事が出来ます。

この朝礼を、半年、1年、3年と続けさせていただいていて感じる事は、同じ言葉なのに、その時、その時に感じる捉え方が違い、不思議と常に新鮮で、心に響き受け止めることができます。

それだけ、自分の心を磨き、整えていくのには根気がいることで、「これでいい」ということはなく、常に学び続けていくことが大事なのだと思います。

先述の太田監督のお話の中で次のような一文がありました。
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姿が心をつくる、心が姿をつくる。
心が動けば足も動き、フットワークも軽くなって守備範囲が広がります。

それは野球に限った話ではなく、心の守備範囲が広がれば出会いや発見が生まれ人との付き合いも深まっていきます。

逆に範囲が狭くなって消極的になれば、悲観したり、相手を批判したり、物事を否定的に捉えるようになる。

そうなれば、いい仕事もできないし、いい人間関係もいい家庭もできません。
やっぱり、すべてスタートは心なんですよ。

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私も「心」を磨き、清らかな行動が出来るようになりたいですし、心の守備範囲を広げ、行動にも自然と現れるような人になりたいと思います。
そのためにもまずは「心」の状態を整えて、謙虚に学ばせていただく、お客様に喜んでいただきたい、と真剣に考え、今出来ることに一生懸命取り組ませていただくということを忘れずに努力していきます。