有限会社 エステート・リード

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魂を磨く

日時: 2015年01月06日

藤島

皆様、新年明けましておめでとうございます。

今年、2015年が皆様にとって豊かな心と、素敵な笑顔で、そして健康で楽しい時間を過ごせる素晴らしい1年になります事を心よりお祈り申し上げます。

さて、エステート・リードの今年の目標をお伝え致します。
それは冒頭に申し上げた、豊かな心と、毎日を素敵な笑顔で過ごせる様にする為に、絶対に不可欠な『魂を磨くこと』これを今年の人格形成の為の最大の基本目標として全員がチャレンジしてください。

私達は、どの様に社会にそして会社に貢献出来ているのか。

本当に充分に存在価値を作れているのか。

日 頃の自分の行動や言動で知らぬ間に人を傷つけていないか、自分の考えや行動を優先し過ぎて人に不快な思いをさせていないか、物事の判断を善悪の判断ではな く、損得の判断で生きてはいないか、自分がやるべきことをせず、人に任せ過ぎていないか、もっと自分に可能性があるのに努力を怠っていないか、お客様に対 してお客様が本当に喜ばれる為のサ-ビス業のプロとしての心配りや心遣いが足りていないのではないか等、私達の生き方には、足らぬものや間違っているもの がまだまだ多くあるはずです。


まずは年頭に於いて、今年自分が“磨かなければならない魂”つまり他人から見て濁っていると思われる魂を自分で知る事、認識する事から始める必要があります。
それを他人から見て磨かれたと思われてこそ進化、成長をしたと判断が出来ます。


「陽明学(ようめいがく)」で知られる“王 陽明”の教えに、「事上磨練(じじょうまれん)というものがあります。

事上磨練とは、日常生活の中で自分を磨き上げること、自己の魂を磨き上げることを言います。

日常生活の中で鍛え上げるテーマを持っていなければ、とても自分を磨く事はできません。
そのテーマこそが濁っている魂、つまり自らの愚かさを改善することなのです。しかしその多くはずっと自らが気付くことなく、やっと他人に教えられてこそ、ようやくわかる、決して認識と修復が容易なものではない例がほとんどです。

そして、各人のそのテーマをあえて“良いテーマ”と呼ぶことにします。

生半可な気持ちで日常生活を送っていたのでは、自分を磨く事はできません。
良いテーマも、血を吐くような状況下で必死になって考え、行動して、初めてその結果を出します。
その様な体験の裏打ちがあって、初めて自分自身が磨かれて行きます。

行動しないまま過ぎて行くと自分は磨いたつもりでも他人の眼からは磨いたとは見えないのです。

例えば、問題が起きたとき、自分の責任としてとらえるか、他人のせいにして逃げるか。
どちらも自分で選ぶことができます。

自分の責任としてとらえる人は、問題解決のために努力し磨かれます。
他人のせいにして逃げる人は、他人は成長するけれど、自分は全く成長できません。

「日常生活の中で自分自身を磨き上げる」のが事上磨練。

努力するとか、鍛えるとか、練習するといったことを日常生活の中で取り入れて行くということです。

自分との闘い、自分の弱い心との闘いに勝つということ。

「山中の賊を破るは易く心の賊を破るは難し」という教えも「陽明学」にありますが、意味は、「山中にたてこもっている賊を討伐するのはやさしいが、心の中の邪念に打ち勝つ事は難しい。自分の心を律する事は困難である。」 という例えです。


新年は、それぞれが知らされた、良いテーマを見事に克服改善し、昨年までの自分よりも必ず人格を向上させたいと思います。
実はその積み重ねが自らの幸せ作りの一番の近道なのですから、やらない手はあり得ません。

良いテーマを教えてくれた人に、感謝の気持ちを表現し、今すぐに謙虚に改善の行動を起こしてもっと幸せになりましょう。


《 人間の価値 = 天職に熱心な度 × 心のきれいな度 》 という方程式があります。

うそつきで、怠け者の大臣よりは、親切で仕事熱心な大工さんの方がはるかに立派であり、自分の事しか考えない、汚い心の政治家より思いやりのある給仕さんの方が人間としての価値は、はるかに大きいのです。

“心をキレイにする実行方法”というものがありますので紹介します。

一、人からされて嬉しかったことを、人にせよ。
二、人からされて嫌なことを、人にするな。
三、人から受けた恩は謹んで、忘れるなかれ。
四、人にほどこした恩は、思うなかれ。
同時に重要なことは、「目に見えない物に襟を正す心」です。
その心を失ったら、倫理は成立しません。
古来、人間道徳の第一原理として、人が見ていようがいまいが、「善は為し、悪は避くべし」(前は為せ、悪は為すなかれ)


人間の特質の第一は自分を律する「自律」です。

自律は倫理の基本ですから、例えば、今ここに飢えた猫がいる。好きな魚が目の前にあれば、猫はそれを取って逃げるでしょう。
魚の持ち主は、「こら!」と言って叱りますがそれで終わりです。
ところがここに飢えた青年がいる。
腹が減って仕方がない。食堂に入って好きなだけ食べた。お金が無いのでそのまま逃げた。
その時に「こら!」と叱られます。ここまでは猫と同じです。
しかし、人間の場合は、「なぜそんなことをやったのか」と責任を問われます。
人はこんな場合、我慢しなければなりません。この「やせ我慢」ができるのは人間だけです。
それが自己を律する自律です。

そして、人間の特質の第二は「思いやり」です。

日本では思いやりのない人間は「ひとでなし」、つまり人間でないと言って来ました。
キリスト教の欧米にも、人間関係のゴールデンルールがあります。それは「あなたがしてもらいたいことを人にしなさい。」という思いやりです。それが出来なければ人間ではないと言う事です。

儒 教でも同様です。『論語』の中に弟子の子貢が師の孔子に、「一言にして以て終身これを行う可き者有りや」(自分が今から死ぬまで、命を懸けてやるべきこと を、一言で教えてもらえませんか)と尋ねる箇所があります。それに対して孔子は、「己の欲せざる所を人に施すこと勿れ(なかれ)」〈それは、自分がされた くないことは、人におしつけないことだ。〉と答えています。

古今東西を通して、思いやりは人間にとって決定的な価値です。

だから人間としての特質は「自律」と「思いやり」で、この人間関係は社会学的にはコミュニティ、つまり心の通いあう関係、心が一つになっている関係なのです。

「思いやり」と「自律」が足りなければ、魂を磨く事が大変困難になります。


社内に於いては、会社が有るから自分がいる。会社が存在するから自分がいる場所がある。
社長がいるから、上司がいるから、先輩がいるから、後輩がいるから、同僚がいるから、みんながいるから会社の経営が存続できて、みんながそれぞれの役割を果たしてくれているから今日も会社が存在する。


陰で見えない業務をしてくれる人がいるから、気が付かないでも気持ち良く仕事が出来る環境がある。
嫌な仕事を率先してやってくれる人がいるから問題にならずに今日が無事に終わり、また明日を迎える事ができる。
自分には到底出来ない、困難な業務をちゃんとやってくれる人がいるから会社が経営出来ている。

だから大切な事は、まず気付くこと。それが当たり前ではないことを認識すること。
その立場にある人に敬意を表し、感謝の心を表現すること。そして思いやりを持って、援助すること、助け合うこと、わかち合うこと、認め合うことなのです。

今年、2015年は、個々の『自律』と『思いやり』の心を成長させて、社内的にも、対外的にも、もっと本当に力が有ると認められる企業に成長する事です。

本当に世の中に存在しなければならない企業、お客様にとって絶対に無ければ困る企業にならなければ、競争力が有るとは言えませんのでいつ消え去っても不思議ではありません。

『 勝ち残る企業 』になる為に、私達、ひとり一人が、この二つの要素を進化、成長させること、つまり『魂を磨く』という事が最も重要な答えとなるのです。

それがもっと磨かれた時、本当に強い企業として、10年先も20年先も30年先も存続し続けることが出来るのです。

最後に商売が繁盛する為に、何に感謝をするべきかをお伝えします。

一月一日の『初日の出』を拝む人はいるけれど、十二月三十一日の『最後の夕日』に手を合わせる人はいない。

いやな事も多かった一年かも知れないけれど、多くの出会いが今の自分を創ってくれた。

わかりもしない明日をただ待つことより感謝の心で、すべてを観ることができ、受け取ることができたら素晴らしい。

同じ祈るなら自分のことより、多くの人の幸せを祈ることができる人間でありたい。
やさしさにも大きさが必要だ。  ( 林覚乗和尚のお話より )

このお話は商売でも一緒です。

いつも来てくれるお客さんや、いつも買ってくれるお客さんに感謝しないで、まだ来たことがないお客様を集めようと必死になって宣伝したり割引きしたり媚を売る・・・。

本当に大切なのは、今いるお客さんだし、わざわざ自分の所で買ってくれるお客さんです。

にもかかわらず、平気でお客さんの文句まで言ってしまう人もいる。(笑)・・・本当は(苦笑)

だから商売がうまく行かなくなっちゃうという事に気付かない。

初日の出や初詣で願い事をするのもいいけれど、もっと大切なものは、今あるもの、今あること、支えて下さっている周りの人たちに感謝することですね。

そして、時は流れて行きます。昨日まで有効だったものが今日は無効になってしまう世の中です。

消費税だって変わる日が来ます。

変えてはならないもの、変えていくもの、お釈迦様がいうところの「諸行無常」。

あらゆるものは刹那 (極めて短い時間。一瞬) の間にも変化を繰り返しているということ。

人生のはかなさを表す言葉であり、一般的には世の中の移り変わりの激しさや人の死を嘆くときに使われる言葉です。
「諸行」とは、この世の一切の事物、現象のこと。

「無常」とは、この世にある一切のものは常に移り変わり、不変のものは無いということ。

だから、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。」 (C.ダーウィンの残した言葉です。)

私たちの頭も心も、そして行動も常に柔軟性が大切なのです。
おまけの付録  《 社長の好きな言葉 》 より

これからもずっと会える、
これからもずっと愛し合える、
これからもずっと喧嘩できる、
これからもずっと一緒に泣ける、
これからもずっと一緒に笑い合える、

そんなわけじゃない!

だから、話せる時にいっぱい話して、泣ける時にいっぱい甘えて、会いたい人には会える時に会って、笑える時に思いっきり笑い合って、好きと伝える事ができる時にいっぱい伝えて、今がずっと続くわけじゃないって気づけば、毎日を大切にできる。

人生には命という期限があります。

だから毎日を大切にしたいですね。

皆 さん、私達は縁あって同じ職場で働く仲間同士です。周りのひとり一人の存在に感謝して、今日もこれからもいっぱい笑顔と愛情を振りまいて、そして何事も永 遠ではなく、人生も仕事も限られた時間の中で存在すると言うことを決して忘れずに、共に頑張りましょう!! どうぞこれからも宜しくお願い致します。