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日々真剣に生きる

日時: 2015年02月10日

今岡 憲成

1月、2月というのは、あっという間に過ぎると、よく聞きますが、本当に日々の忙しさだけで、月日だけが過ぎてしまい、気がつけば、何も残っていないような…思うように行動に移す事がなかなか出来なかったことに気持ちだけが焦ってしまって、過ごしていました。
そういった日々を過ごしてしまった事に反省し、今までの自分のしてきた事を振り返りながら自問自答すると、この世に与えられた使命や目標に対して、人からど真剣に毎日向きあっているかと尋ねられると、言葉に詰まってしまいます。
時間は待ってくれません、1分1秒を大切にど真剣に使命や目標に向き合わなければならないと思いました。

先 日、亡くなられたジャーナリストの後藤健二さんは、人に伝えるという事を全力でど真剣に向かいあっておられました。後藤健二さんが伝えたかった事は、戦争 自体を報道するものではなく、戦争によってすべてものを失ってしまった人の実情や感情、戦争によって残された子供達の将来についての報道をされておられま した。
それらのメッセージは報道を通じて全世界の人々に伝えられ、戦争の悲惨さをいつでも命を懸けて伝えられて来られました。
私もそのメッセージによって今まで知る事がなかった世界の実情を知る事が出来ました。
後藤健二さんは与えられた使命に対して、いつもど真剣に向かい合っておられその姿を見ていて私が感じる事は、今まで私がしてきた事は、小手先だけの真剣さでとても恥ずかしいという気持ちになりました。
そこで「ど真剣に生きる」という事を稲盛さんの本を通じて深く考える事が出来ました。
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稲盛 和夫さんの「ど真剣に生きる」より

私たちは「不安な時代」を生きています。
物質的な豊かさを手に入れても、精神的な豊かさは感じられず多くの人が生きる目的を見失っているように見えます。
だからこそ、「何のために生きるのか?」という根本的な問いと真正面から向き合うことが、いま必要だと私は考えています。
足ることを知らず、際限なく欲望を募らせ、財産、地位、名誉などを欲しがるのが人間の性です。
しかし、そいうものをいくら手に入れても、決して満足することはできません。

ただ一つ、決して滅びないもの、それが「魂」です。
私たちは、その「魂」だけ携えて、新しい旅たちをすることができるのです。

ならば「生まれた時より少しでも美しく崇高な魂を持って死んでいく」ことが人生の目的ではないでしょうか。
では魂を磨くには具体的にどうすればいいのでしょうか。
決して特別な修行など必要ありません。
大切なのは、日々懸命に働く事、お釈迦様が説かれる「精進」です。
労働とは単に、生活をするための糧を得る手段ではありません。
欲望に打ち勝って、心を磨き、人間性を高めていくことができる崇高な行為なのです。
仕事の現場こそが精神修行の場であり、日々精魂込めて働くことが魂を磨くための修行となるのです。

「毎日を『ど真剣』に生きなくてはならない」
一度きりの人生を真摯な姿勢で「ど」がつくほど真剣に生き抜いていく、そのたゆまぬ継続が人生を好転させ、高邁(こうまい:精神や考え方が気高く優れていること)な人格を育み、生まれ持った魂を美しく磨き上げていくのです。
常に人間としてあるべき姿を追い求めながら、心を一つにして愚直に誰にも負けない努力を積み重ねる。

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稲盛さんの行動には必ず、まず自分の事より、周りの人の為に行動する事が自分の使命として考えられ、いつもその事に向き合っておられます。
つまりは、「利他の心」をどんな場面に於いても大切にされています。
自分の利益だけを追求しても、最終的には、なにも残りません。
そして、今まで自分の利益の事だけにしか、行動していなかった人は、残すものもなく、最終的に周りの人を巻き込み、傷つけ不幸にしてしまい、自分のしてきた行動に後悔の念としていつまでも残ってしまいます。

そうならない為にどうすればよいかは、稲盛さんがいつも心掛けておられる「利他の心」をいつも持つ事だと思います。
他人の利益を考え、取り巻くすべての人が喜んでくれるようになれば生きている存在価値もあり、生きている事の喜びをいつも実感する事が出来ます。
結果として、自分自身の「魂」を磨く事にも繋がっていきます。


一生懸命に「ど真剣」に取り組む姿は、傍から見ていても尊く、美しい姿です。
これからの人生に於いて私は、「ど真剣」に自分の使命に向き合い、取り組む事で学べたものには人へ伝え、人の役に立って貰え、そして人に喜んで頂ける事ができたら、人として素晴らしい事だと思いました。

心を磨き、人間性を高めるには、稲盛さんが言われる通りに、「仕事の現場こそが精神修行の場であり日々精魂込めて働くことが魂の修行です。」
私も正にそうだと思いました。
私も会社から働く場を頂ける事で学べる事が出来、そして自分を磨く事が可能となりました。
また、お客様にも喜んで頂ける仕事に携わらせて頂けるのは、本当にありがたい事です。
そうした仕事の現場で修行をさせて頂ける自分は、大変に恵まれています。
そういった場を与えて頂ける、会社や携わって頂けている人に感謝の気持ちを持ち続けて行きたいと思いました。
そして、感謝している気持ちを、表わすには私自身が、今私が出来る事を実践し、私の存在価値を見出して、魂を磨く事を自分の使命とし、周りの方と一緒に幸せになれるように、今出来る事をすぐにでも実践していきます。
そして携わる人達に対していつも感謝の心を持ち、利他の心で人の為に尽くして行けるように日々精進を続けて行きます。