有限会社 エステート・リード

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現実に目を向ける

日時: 2015年08月11日

人は、何不十なく生活出来る事は、とても幸せな事です。

それを有難いと思うときは、何かあった時に初めて今まで、本当に幸せだったことをを改めて感じる事が出きると思いました。
先日、私の母が、突然、くも膜下出血で倒れ救急車で運ばれたと連絡を受け、慌てて病院へ駆けつけました。

その間、心配で心配で、どうか命だけは助かってほしい!と、願いながら車を走らせました。

病院へ着くと、緊急手術を行うとのこと…。

長時間の手術…その間に思ったことは、ただただ、助かってほしいという願いでした。

手術が無事に終了し命が無事だとわかった時に、一先ず安心しました。

でもすぐに思ったことは、後遺症が出ないように…と願いはじめている自分に気づきました。

知らず知らずに、どんどんいろんな欲が出てきてしまいました。

そんな自分を振り返った時に、本当に大切なものは何かを考えさせられました。

そこで以前読んだ本を思い返し、再び読んでみたのが乙武洋匡氏の『五体不満足の本』でした。
読み返して、感じた事は今の自分は生かされていることに、当たり前と勘違いをしている事でした。

そして、生きるための覚悟を如何に出来ていないかを改めて考えさせられました。

乙武洋匡氏の五体不満足の中で、母親が出産後乙武洋匡氏の生まれた喜びと生まれてくる子供への受け入れる姿勢は周りの人を驚かす状況だったようでした。

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乙武氏の出生

「本来ならば、出産直後に感動の母子ご対面となる。周りの配慮から1ヶ月も会えない状況にありました。

周りの人は母親の心配ばかりをしていたのですが実際に手と足がない状況に、母親の第一声は「かわいい」という言葉でした。
手足がないことへの驚きよりも、やっと我が子に会うことが出来た喜びが上回ったのだろう。」
この「母子対面」の成功は、傍から見る以上に意味のあるものだったと思う。
人と出会った時の第一印象というのは、なかなか消えないものだ。

後になってもその印象を引きずってしまうことも少なくない。
母が初めて抱いた感情は、「驚き」「悲しみ」ではなく「喜び」だった。

中略

乙武氏が成人となり人生の転機を向えてこれからの人生をどのように生きていこうか。
「どう生きていくのか」という問いは、そのまま「どのような人間になりたいのか」「何を最も大切にしていくのか」という問いにつながっていった。

それまで、最も重要視していたのは、お金や地位・名誉といったものだった。
だが、そのような自分の価値観に気づかされた時、「そんな人生はイヤだ」と思えた。
どんなに大金を持っていたって死んでしまったら意味がない。

いくら地位や名誉があったても、まわりから嫌われたら、そんなつまらないことはない。

そられらが、いい人生とは限らない。(むろん、人にはそれぞれの価値観がありますが)
その答えは、他人や社会の為どれだけの事が出来るのか。
周りの人にとれだけ優しく生きられるのか。

どれだけ多くの人と分かり合えるのか。
どれも難しいことではあるけれど、これが実践できれば、僕の人生は幸せだったと胸が張れる気がする。

乙武洋匡ができることはなんだろうか。

乙武洋匡にしか出来ない事はなんだろうか。

この問いに対する答えを見つけ出し、実践していくことが、「どう生きていくか」という問いに対しての答えになるはずだ。

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乙武氏のお母さんは、もっとも大切なかけがえのない我子を尊重し愛おしい本当の気持ちから、素直に出た言葉だったと思えました。

周りの方は、母親の思いを憶測で想像してしまい、この現実から逃避していたのかもしれません。

私もいつも、都合よく考えて自己防衛してしまう所があります。
しかし、ポジティブに考えることは、大切な考え方の一つなのですが、現実を避けてしまってはなんの意味もありません。
今起こっている現実を直視する事で、問題点や気づかなかった事が見えてきます。
その部分が見えれば、解決する為に、その壁を乗り越える為のまず一歩を踏み出す事をしなければなりません。
そして、一歩踏み出す事で、私自身の見えていなかったもの、不足していた事が徐々に霧が晴れるように気づきわかるようになります。
母の事も、元気で当たり前と、どこかで思っていたのかもしれません。

手術が無事に成功して本当は、とても、とても有り難いことなのに、後遺症が残ったら…とか、いろんな不安を自分で作ってしまい、解決策ではないことを考えていたかもしれません。

現実を受け入れ、そこに対して、自分が出来る精一杯をすることなのかなと思いこれは、私自身に対して神様から頂いたメッセージだと思いますので、逃げずに正面から向き合い実践して行きたいと思います。
社会で生かさせて頂いている中で、私の生きていく目的や使命であったり、私にしか出来ない事が必ずあります。
そして、今まで生きて来た中で、経験した事をこれからの世代の方たちに伝えなければならないものもあります。
これから、起きる現実にも真摯に受け止めて、前を向いて生きていかなけらばなりません。
逃げていても、何の解決にはなりません。

会社の中では、支援してくだっさている、お客様やスタッフの方々に感謝し、また、その気持ちに応えるには、誰もが喜んで頂ける仕事をしなければならないと思いました。

年齢に関係なく学ぶ事はまだまだたくさんあります。
起きた出来事に謙虚に受け止めることで、見えなかったものが見えたり、自分自身を成長する事も可能となります。

出来たことに満足せずに、更に自分を律し挑戦する気持ちを持ち続け、どんな出来事も喜んで受け入れて感謝する心を持ち続けていきます。

今岡