有限会社 エステート・リード

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日時: 2015年09月10日

遠藤

仕事上、たくさんのお客様にお会いする機会を頂いています。
お客様も十人十色というように様々なお客様がいらっしゃいます。

どうようなお客様にも気持ちよくご対応させて頂ける様、話し方やふるまいをお客様によって合わさせて頂く様にさせて頂いております。

ただ、しっかりと自分を軸にもっているのが、いつも前提なので、『思い』はブレずに、表現の仕方を変える工夫をいつも心がけています。

世の中には、教師と反面教師が存在し、この方のようになりたい、こういうふるまい、言動はしてはいけない等人から学ぶことが非常に多いです。

その事について、最近考えていて、見習いたいと思う方はたくさんいらっしゃいますが、その方自身にはなれないので、いかに良いところを見習って、自分のオリジナリティーを生かすかなんだと思いました。

心理学では、

先天的な生まれもっての『感情』『個性』を≪キャラクター≫

後天的な人生で学んだ人格を≪パーソナリティ≫といいます。

いかに、このパーソナリティを確立していくかが課題になります。

生きていると毎日大なり小なり学びがあります。
学ぼうとする気持ちがあればこそ、見えてくるもの、吸収出来るものがあります。

どんな自分になっていけるかは、自分の心持次第で大きく変わります。

今のままで何不自由なく生活出来ているかもしれないけど、せっかく頑張れる舞台があって、そのチャンスは自分次第でどうにでもなるなら、どうにかしていきたいと思います。

これが「欲」だと思います。

強欲は身を滅ぼしますが、向上するための良い欲はどんどん持つべきだと思っています。
その欲が、神経を敏感にし、自分を引き上げてくれる起爆剤だからです。
あるお寺さんの法話にこのようなお話がありました。

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経典の中に記されているお釈迦さんのこの言葉。
お釈迦さんの「欲望」に対する考え方がよく表れています。

この言葉が語られた背景には、このようなことがありました。

お釈迦さんが生きていた時代というのは、今から約2500年前の古代インドです。
雨季でない時、お釈迦さんや弟子たちは各々、「遊行」といって、修行や教化のために、各地を巡り歩いていました。

ある日、とある村の近くで休むことにしたお釈迦さん。
のどが渇いたので、同行していた弟子に、近くの村の井戸まで水を汲んでくるように頼みました。
弟子は村の井戸へと向かいますが、なんと、向かった先の井戸は、村人の手によって投げ込まれた草などで一杯になっていました。

当時、インドの人々の誰もが、お釈迦さんを尊敬していたわけではありません。
中には「エセ坊主!」などと非難する人もいました。
その日、お釈迦さん達が訪れた村は、そんな人々が住まう村だったのです。

事情を知った弟子は、水を汲むこともできず、お釈迦さん達のいる所へ戻りました。
そして、お釈迦さんに事情を説明しました。

そこで、お釈迦さんはあきらめるのかと思いきや、後でもう一度、水に汲みに行くよう弟子に頼んだのです。

おそらく、そう言われた弟子は、納得いかなかったでしょう。
しかし、お釈迦さんの言われた通り、後で井戸に行ってみました。
すると、井戸はきれいな水で一杯になっていました。
弟子は喜んで水を汲み、お釈迦さん達のところへ戻りました。

そして、その水を持って帰ってきた弟子に対して言ったのが、
「水、もし常になければ、その井戸が一体何になろうか? 欲、もし全く無ければ、一体何をどうしろというのだ?」
という言葉なのです。
どんなに上から草を入れたところで、井戸からは地下水が湧き出でています。
ですから、時間が経てば、草も徐々に沈み、表面から水がにじみ出て、水が汲めるようになることも、お釈迦さんは予想していたのでしょう。

どんなに井戸にフタをしようとも、湧いてくるものは湧いてきます。
人の欲望もどんなに抑えようとも、湧いてくるものは仕方がありません。

むしろ、水は井戸にとって無くてはならないものです。
水があってこそ、井戸は井戸なのです。
「欲望もそんな水のようなものなんだよ」
と、井戸から次々と湧き出る水の様子と、人間の持つ欲望を重ねています。

欲望は人が生きる限り、コンコンと湧き出てくるのです。
お腹が空いたら、食欲という欲望は生まれます。
欲がなければ、私達は生きていけません。
欲望は、人間が生きるためにも欠かせない要素なのです。
人には水が必要不可欠です。
全くなければ死んでしまいます。
かといって、多すぎる水は、人を溺れさせ、苦しませます。

まるで、私達が水に浮かぶ船のように、船を沈ませるのも水であれば、船を浮かしているのもまた水。
欲望は、人を殺すものともなれば、人を生かすものともなるわけです。

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自分の使い方を知らなければ、自分の力を生かす事は出来ません。
使い方を誤ると、全く違う方向へ進んでしまいます。

不幸になりたい、苦しみたいと思う人はいないはずで、人は幸せになりたい、上手くいかない状況に出くわすとなんとか抜け出したいと思うはずです。

その思いをどう生かすかで現在の状況が変わり、現在が変わると未来が変わります。

自分の欲としっかりと向き合い、たくさん道がある中から最善を選択していくと、必ず先に繋がるのだと思っています。

私達は人生の中で多くの出会いを重ね、たくさんの人と関わり時間を過ごしていきます。

カラーの勉強を数年前からやっているので、人と接すると、いつもこの方の心は何色だろうという事を思います。

生き方の綺麗な人は、綺麗な心の色なんだろうなと思うと惹きつけられます。

綺麗な水も、汚れ一滴落とすと、そこから波紋のように汚れは広がります。
いつも綺麗であることを心掛けたいと思います。

なので物事の解釈の仕方を間違わず、良い向上する為の欲を持ち出会いから学び、人の心を知り、自分のオリジナルのパーソナリティを創っていきたいと思います。