有限会社 エステート・リード

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学という事

日時: 2015年11月07日

遠藤 乃倫子

先月より本社、支店にそれぞれ新入社員の方が入社され毎日新しい発見の毎日です。

新しい方が入社される度、たくさんの学びが生まれます。

教える側の立場となった時、どのように伝えていくか、どのように接するか、どうしたら、どうしたら・・・と考える毎日です。

人はそれぞれ特性を持っています。
その人に一番最適な方法で指導させて頂くには、まず教える側、教わる側の立場を明確にし、適時に的確な方法で伝達していく事、また、両社ともが、前向きに学ぼうという姿勢が大事なのだと思いました。

自分が入社した当時の事を思い出します。
右も左も分からず、不動産という業種の事も全く分からずただ、教えて頂いた事をきちんとやろう、何か見つけて教えて頂こうと必死だったように思います。

『未知』という怖さもありましたが、覚えていける事の楽しさに変え、一つずつ出来る事を増やしていくことの積み重ねでした。
たくさん失敗もし、ご指導も頂き、考えるという事を習慣づけ、学んだ経験から知恵を出していくことが楽しくなってきたというのが基礎になっているのだと思います。

まだまだ、教えて頂く事も多く、自分から学んでいかなければいけない事も多く、課題は尽きませんが、新人さんと同じくこれからも自ら進んで多くのものを吸収していきたいと思います。

以前に、経営教育論のコラムを定期購読していて、気になった文章は保存していました。
その中に学校の勉強と社会の勉強の違いについてかかれたものがありました。

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学校の勉強と会社の教育研修の違い

学校は学ぶところ。自分で好きなものを学ぶことができます。成果は期待されません。
達成度は自分で計るだけ。すべて自己責任です。

ところが社会に出ると学ぶだけではダメです。必ず成果を期待されます。
明日から即成果を挙げて下さいとは言われませんが、長い目で見て成果を期待されます。

だから研修を受ける時にも心構えが必要です。学んだり習得することが目的ではなく、
成果を挙げて会社に還元することが目的です。

昔よく言われました。「学ぶのだったら、家で勉強して来なさい。会社は成果を出すところです。
先輩や上司に教えていただくことは真剣に聞いて、いつか成果を出して下さい。」と言われたことが頭に残っています。

学校と同じように勉強されては困ります。

新卒でなくてもそのような雰囲気が残っている会社がたまにあります。

本当の勉強会になっているのです。

会社での教育研修は、成果がある程度見えているものに対して投資します。

やってもやらなくても成果が同じだったらやらない方が良いでしょう。
時間と経費がかかるだけです。

研修会をスタートする前にその辺りの説明も必要なのでしょう。

嫌々参加しているというのが顔に現れている人もいます。

就業時間中に研修会を開催することがどれだけのコストになるのか、そのことも理解して欲しいです。
また、家で勉強できることや本・資料などで習得できることは極力、自分で努力して身に付けて欲しいです。

何でもかんでも会社がやってくれると思われても困ります。

伸びる人は、自分から上長や先輩のところへ質問に行きます。

自分が足らない部分をどんどん補って行かれます。

つまり学校の勉強は受け身ですが、会社に入ると学ぶということは自分から積極的に欠けている部分を補って行くことだと思います。

だから形式は、勉強会や研修会などにとらわれず、自由に習得が可能です。

そうすると、本人の意識が一番大事になってきます。

学校の勉強のようになっている企業がまだまだあるようです。

何かを与えるのではなく、自主的に習得して行こうという姿勢を持たせることが大切です。

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弊社も月に1回、社内勉強会を開催して頂いています。
上記に『就業時間中に研修会を開催することがどれだけのコストになるのか』
という言葉がありましたが、その就業中の時間やコストをかけてでも、社内全員で学ばせて頂く環境があるのは、大変感謝すべきことだと思いました。

勉強会は、毎回テーマは違います。
その時その時の学びがあり、勉強したことを業務にどんどん生かしていけるよう勉強会(研修)が終わったら終わりではなく、貪欲に積極的に自分から学び、自分の中に取り組んでいく姿勢が大事です。

新入社員の方は、まだ入社して間がないので、業務の内容や新しい仕事に時にはとまどい不安になることもあると思います。でも、それは既存の社員も同じです。
常に進化していかなければいけない緊張感の中で毎日を過ごしていく中で、声には出せませんが不安になることもあります。

でも、それでは仕事になりません。
何の為に仕事をしているのかを常に忘れず、仕事の重みを感じているからこそ、よし!頑張ろう。
と不安を上回る使命感や責任感で努めさせて頂いています。

新人だから、既存だからは関係なく、仕事というものに真摯に向き合い、その中から楽しみを自ら見出してていくと仕事がついてきてくれます。

まず、自分の出来ていないところ、苦手なところ、足りないところを明確にし、補っていくというか、欠けている部分を埋めていくから始めて、埋まりだしたら、自分という器を広げていく、器が広がるとまた隙間が出るので、また埋める・・・の繰り返しが自分を育てることだと思います。

仕事は、いつでも本番です。
時間は、自分で作り出していかなければ、勝手に増えたりしません。
学ぶ気があれば、どこでも学べます。
本を読み、人から学び、仕事から学び・・・それを見つけていき、積極的に自分から勉強しよう、学ぼう、成長しようという気持ちをもってこれからも自分の人生を創っていきたいと思います。

もう学生ではないので与えてもらって当たり前ではなく、社会人なので自ら手を伸ばして、自らの手でいろんなものを掴んで、今後も自分育てをしていきます。